トミックス鉄道模型の歴史は現在の親会社であるトミーから始まりました。
日本でのNゲージ TOMIXの販売を考えていたトミーは昭和49年(1974年)にトミーナインスケールブランドで製品を販売開始しました。
単品販売の他に、鉄道模型に必要な車両とレール、制御機器をまとめた「基本セット」を発売し、Nゲージの普及を試みました。
ED75形電気機関車と2軸貨車をはじめとして発売された製品は、米国バックマン社製品を生産する香港ケーダー社の製造で、先行する関水金属(KATO)製品に比べ、安価な設定でありました。
相次いでDD13形ディーゼル機関車とKSKタイプCタンクが発売され、バックマン製の小形スイッチャーはCタイプディーゼルとして日本風にアレンジされ発売されました。
日本形製品はまだわずかであった当時は、米製品以外の車両、動力車を待望していた市場に、少なからぬ実績を残しました。
昭和51年(1976年)にトミーは本格的にNゲージ総合メーカーを目指すことになり、ブランド名をTOMIXに改め、海外への生産依存を脱却し製品を国産化することにしました。
また、ドイツ鉄道模型業界の関連製品を含めて鉄道模型システムを構築している要素を取り入れ、昭和52年(1977年)からNゲージ道床付線路システムを開発販売し、レールシステムと組み合わせるストラクチャーと制御機器を発売しました。
トミー初のHOゲージ車両は、昭和52年(1977年)に発売されましたが、国鉄EF58形電気機関車、国鉄12系客車は一度の生産にとどまりました。
その後、平成7年(1995年)の国鉄10系客車を最初として、HOゲージ車両製造に本格的に参入しました。
平成13年(2001年)にトミーよりTOMIX事業を子会社のトミーテックへ移管。
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